秋の始まりとデニムの関係

夏の暑さが落ち着き、朝夕に秋の気配を感じるようになると、服装にも少しずつ変化を加えたくなるものです。季節のスタートにふさわしいのは、やはり「デニム」。

今回はニューヨーク・ブルックリン発のワークブランド「BROOKLYN OVERALL」が提案する定番デニムをご紹介します。

足さない、引かない。素材の魅力そのものが放つオーセンティックな表情。
ストレスを感じさせない穿きごこちのリラックスフィットシルエット。


シックで大人らしさを兼ね備えた一本を紹介させていただきます。
きっとあなたの、秋の大人の装いに自然な深みを与えてくれます。

40代は「デニムの分かれ道」

20代、30代の頃は、多少色が抜けたデニムや膝がくたびれたジーンズでも“若さ”がカバーしてくれました。ラフさも勢いに見え、多少の無骨さがむしろ魅力に働くこともあったでしょう。

ところが40代になると事情は変わってきます。
年齢を重ねた顔つきや体型に、同じように年季の入ったデニムを合わせると、単なる「くたびれたおじさん」に見えてしまう危険性があるのです。

言い方を悪くすれば「古びた」「傷んだ」「汚らしい」。デニムが持つ経年変化の魅力が、年齢と組み合わさった途端、マイナスに働くことがあります。


大人がデニムに求める条件とは

40〜50代の男性にとって、デニム選びは若い頃とは違った視点が必要になります。
細すぎても窮屈、太すぎてもだらしなく見える。派手な加工や極端な色落ちは清潔感を欠き、大人のスタイルにはなじみません。

大人が求めるべき条件をまとめると――

  • 細すぎず太すぎない、清潔感あるシルエット
  • 加工を抑えたシンプルで品のある表情
  • 長く愛用でき、育てられる生地

一方でNGとされるのは、太めすぎるシルエット、派手なダメージ加工、裾丈の合わないパンツ。要するに「だらしなく映る要素」を避けることが、品格を保つ第一歩といえます。

経年変化が「渋さ」に映る人と「古び」に映る人の違い

では、同じように穿きこんだデニムなのに、ある人は“渋い”と言われ、ある人は“古びている”と見られるのはなぜでしょうか。それはデニムそのものの問題ではなく、「人となり」「積み重ねてきたスタイル」「纏っている雰囲気」に左右される部分が大きいからです。

長年の仕事や趣味、生活の中で培ってきたファッションへの考え方や身のこなしが、穿きこんだデニムに表れる。つまり、デニムは単なる衣服ではなく、その人の生き様を写す鏡のような存在なのです。

40代だからこそ映える「品格のあるデニムのスタイルとは」

デニムは本来、鉱夫や労働者のためのワークウェアとして誕生しました。タフで実用的、そして穿き込むほどに刻まれる色落ちの表情。そのバックボーンを知るだけで、デニムに対するまなざしは変わります。

40代でデニムを品よく穿きこなせる人は、そうした背景に理解を持ちつつ、自分なりの“ファッションの教養”を備えています。

流行に左右されない軸、身の丈に合ったサイズ感の見極め、小物や靴で全体を引き締めるバランス感覚。細部に漂う大人の余裕こそが、デニムを“古びた服”ではなく“味わいのあるスタイル”へと昇華させるのです。

では、どうすれば「品格あるデニムスタイル」が完成するのか。答えはシンプルです。

穿き込んだデニムを渋く見せるか、ただ古く見せてしまうかは、コーディネートの“味付け”次第。特別なことをする必要はありません。大切なのは“清潔感”と“大人の品格”。この2つを意識すれば、どんなアレンジもデニムを魅力的に映し出してくれます。

若さの勢いだけでは成り立たない40代の装い。だからこそ、経験値からにじみ出る品格がデニムに宿り、唯一無二の存在感を放つのです。

そして最後に味わい深さを表現してくれるデニムの素材が重要になります。

WORKER’S GARAGEが提案する“大人デニム”

私たちが提案するのは、世間で推奨されがちな「細身シルエット」とは少し異なるリラックスフィットです。

  • 股上深め(31cm):安心感のある穿き心地
  • ワタリやや太め(34.5cm):ストレスを感じさせない余裕
  • 裾幅スッキリ(19.5cm):全体をスマートに見せる工夫

ややゆったりとした腰回りながら、裾にかけてスッと収まるラインが特徴。楽な穿き心地なのに、シルエットはすっきりとまとまります。40代からの体型変化を自然にカバーしながら、清潔感を保つ一本です。

さらに丈感は2種類を用意。

  • くるぶし丈:春夏は涼しく、スニーカーやサンダル、ローファーと好相性。秋冬はブーツのシルエットを引き立てる。
  • ロールアップ丈:セルビッチを見せたい方や、丈のアレンジを楽しみたい方におすすめ。

穿きやすさとシルエットの美しさ、その両立こそ大人世代が求めていた答えかもしれません。


スタイリングサンプル

WORKER’S GARAGEのデニムは、幅広いスタイルに対応します。

アメトラスタイル:アメトラ王道のネイビージャケットとのコーディネート

アメトラのスタイルにピッタリはまります。
ワタリの太さを感じさせない、スマートのシルエットはベーシック系のアイテムとも相性抜群です。



ブルゾンスタイル:バブアーの大定番とのコーディネート。

バブアーの定番ビデールとも好相性。
英国アウトドアの武骨さとアメリカンデニムの融合が楽しめます。



スウェットスタイル:安定のアメカジに。シルエットのこなれ感が、大人の余裕を演出します。

チャンピオンの2NDモデルとのコーデになります。
言わずもがなコーデですが、シンプルな極み。
シンプルなコーディネートですが味わい深いスタイルに昇華しています。




カジュアルからドレス寄りまで、場面に応じて自在に馴染む一本です。


まとめ

秋の始まりに選ぶべきは“大人のデニム”。
穿き込むことで味わいを増し、自分の歴史を重ねられる一本こそ、40〜50代が手にすべきデニムではないでしょうか。

BROOKLYN OVERALLのリラックスフィットデニムは、穿きやすさと品格を両立させた大人のためのスタンダード。あなたの秋のスタイルに取り入れてみてください。

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